このビデオを見てからというものお寿司に興味を示し続けていたスザンナのパパのステファノはとうとう私達に寿司を作ってくれると言って張り切ってました。
日本人の私に「寿司」を振舞うなんて(なかなか勇気があるなー。)なんて思ったけど私がイタリア料理を作っているのと同じだ、(いやいややっぱり寿司は違う) なんて思いつつ当日を迎えたのです。
でもステファノは9月に皆でローマの回転ずしに行って握るところを見学したし、YouTubeでもだいぶ学習したらしく迷いもなく握ってました。 更にサーモンはどうやって捌けば良いかも語ってました。 すごい!
あ、ご飯は先にまとめて握るという家庭の握り寿司ですけどね、笑。
そして出来上がったのがこちら。すばらしい!
が、しかーーーーっし!この後、事件勃発!
長くなるのでその後の展開は↓↓↓
この後にステファノはカリフォルニアロールを作るためにスマキを用意して海苔、ご飯を敷いて具を置き始めました。
サーモン、サラダ菜、ニンジン、マヨネーズ、とびっ子は巻いた後にまわりに付けるのだ!と準備万端。 が・・・
キュウリが見当たらないのです。
するとなぜかステファノは急にゴミ箱の中を探し始めた。
間違って捨てちゃったと思ったのね。
ここから緊張感は一気に頂点に達します!
(注)ステファノと言えば夏のサルデーニャでこんな事件も起こした人。
彼にとってカリフォルニアロールには絶対
キュウリが必要だったのです。 それなのに大事な
キュウリを入れた袋だけが見当たらず、ガブリエッラに買い物の経緯を再確認しつつ
「俺はこの上に置いたんだーーーーーー!」(激怒)
と顔を真っ赤にして怒鳴る始末(爆)。
とは言うものの車に見に行っても他の場所を探しても見当たらないのです。
たかが
キュウリごときで怒り心頭のステファノを見てガブリエッラとピーちゃんは大爆笑。 ガブリは笑いすぎて涙を流す程。 それを見て更に怒るステファノ。
私はいつも通りスザンナの指示の元(最近はこれをして!と指示します)一緒に遊んでました。
こんな状況に呆れたピーちゃんは今日ネットの工事の人が来たと聞いていたので
「きっとテレコムの人が持ってちゃったんじゃない?」
ウケル(笑)
なんて言うから、更に怒るんじゃないかと思ってドキドキしました。
私と同い年のステファノ君。 私もピーちゃんのように(物忘れが激しくなってくる年頃なのよねー。)って突っ込んでこの緊張感を壊したかったんだけどまだ私にはできませんでした・・・。
関わらないのが一番と判断。 全くイタリア語が判らない人のような顔してました。笑
その後、ステファノは落ち着を取り戻し、諦めてキュウリ無しで作り始めてたのにガブリエッラがまた蒸し返すように
「きっとお店に置いてきちゃったのよ、明日お店に寄ってみよう!」
なんて言うからまたステファノ君、怒鳴る。
だって彼は絶対に家まで持ってきたと確信してるから。 そして最後にはこんなステファノにガブリエッラの我慢も限界。 とうとう怒鳴り合いに発展!
もー、スザンナが怖がるのじゃないかとハラハラしました。
そしてこの最中はずっと握り寿司はテーブルの上で放置。 この時点で握り寿司が出来てから30分は経過してたはず。
(寿司ってすぐ食べた方がいいんだけどね・・・)
でもココからも驚き! 無事カリフォルニアロールが出来上がると、まるで何事もなかったように(サルデーニャと同じだ!) 2人は仲直りのキスをして夕食は開始。
オイオイオーーーーイ!
って、後に引かないのは良いことなのに何だか納得いかない私(笑)。
もうこれから同じことがあっても振り回されないぞーーー!と誓いました。
ってことで、お寿司の出来は
苦労して?作ったカリフォルニアロールだけあって、綺麗に巻けていて味も抜群でした。 そしてサーモン、エビの握りも時間は経ってましたがなかなか美味しくて、 こんな子供みたいなステファノ君ではありますが
「参りました!」
と褒めてあげました。 (勿論、適当なイタリア語でほめ倒したんですけどね。)
やっぱり料理はその料理を美味しく作りたいという情熱があれば美味しくできるんですね。
イタリア人に寿司を振舞ってもらって、イタリアでどうすれば材料が手に入るかなど学習した次第です(恥)。 今度は私が作ってあげようかな、なんてね。(笑)。
そして深夜0時に帰宅したらすぐ電話が鳴ったのです。
「
キュウリは冷蔵庫にあったのよ!これでゆっくり眠れるでしょ?ハハハ(爆)」って、ガブリ。
ホント、参りましたーーーーー!m(_ _)m