大学の外国人向けイタリア語の授業が楽しくなくて、憂鬱な火曜日と水曜日を過ごしてるうちにあっという間に金曜日。
「勝負脳の鍛え方」に書いてあったけど繰り返し記憶しても”使いこなせない”、”本番に能力を発揮できない” 等には理由があるそうで、学ぶ時は常に楽しく、興味を持って学ぶと何度も繰り返し覚えなくても記憶に残るそうです。 大して勉強していないように見える友達が一生懸命に勉強したつもりの自分よりテストの点数が良かった。 なんていうのはそういう理由もあるらしい。 あ、まさに私は楽しんでないのでいくらやっても身につかないのかも・・・と思ってしまったりしてる。
このクラスには既にイタリア語をペラペラ話す娘もいて、そういう娘は先生の質問に毎回ひとりで答えてる。 ちょっと小学生みたいって思って、笑っちゃうけど、ヨーロッパでは当たり前なのかな。(私以外の生徒は全員ヨーロッパ出身なので) 日本だといくら全部の問題の答えが解っても毎回答えたりしないよね。 文化の違いってことなのかな。 自分が楽しければ他人のことは気にしてないってことなんだろうか。 それにグループで作文したりする時もそういう娘が一人で全部やってしまうので、私はそれをひたすら書きとめたりしてる。(苦笑) 「まったくこの小娘め!」と言う余裕もない(爆)。 これでいいのだろうか、まぁいいか、いや、どうでもいいか、なんて思ってしまってる。
いずれにしても自分が未熟者(イタリア語にしても考え方にしても)だとは思うけど、理由はハッキリしないけどどうしても楽しめない!!!
と、愚痴はこのくらいにして・・・。
こんな授業を終えた次の日、もう何もする気もしないと思いつつ家にこもって家事をしてると、ピーちゃんが妹のように可愛がっているチリ人のマリアホセがドルチェを作るから遊びにおいでと誘ってくれた。
それで一緒に作ったのがこれ。
TORTA DI MELE (リンゴのケーキ)
CIAMBELLE VINO(ワインのドーナッツ型お菓子)
2人で3時間くらいでこれを作って夕食前なのにモリモリ食べちゃった。 彼女はチリからお嫁に来たときに1ヶ月間寂しくて泣き続けた経験の持ち主なので今の私の状況も一番理解してくれる大切な人。 そしていいタイミングでいつも誘ってくれる。 ありがたいなと思う。
自分の覚書のためと簡単ですぐできるのでレシピを紹介しておきます。
<TORTA DI MELE>直径20センチくらいの型
材料: りんご3つ、玉子3つ、砂糖200グラム、小麦粉200グラム、バター125グラム、牛乳大さじ3、ベーキングパウダー8グラム、レモン汁少々
1. 小麦粉とベーキングパウダーは一緒にふるいにかけておく。
2. バターと玉子は室温に戻しておき、りんご以外の材料をボールに入れてハンドミキサーで混ぜ合わせる。
3. りんごは皮をむいて、薄く同じ形に切っておく。
4. 型にバター(分量外)を塗って2の生地を半分敷き詰める。 そこに切ったりんごの半分をきれいに円形に並べていく。 そこに残った生地を上から敷き詰めさらに残りのりんごを上に飾り付ける。
5. 180度のオーブンで50分焼く(焼き加減はオーブンのパワーにもよって違うので時々確認して焦げないようにします。)
竹串を刺して何もつかないようだったら出来上がり!
<CIAMBELLE VINO>
普通はチョコレートを入れないそうですが、マリアホセは入れて作ります。
材料: 小麦粉500グラム、板チョコ1枚、砂糖200グラム、オリーブオイル1/2カップ、白ワイン1カップ、レモンの皮を削ったもの少々、ベーキングパウダー8グラム、 飾りのグラニュー糖
1. 板チョコは包丁で切って細かくする。
2. 小麦粉を調理台の上に広げ真ん中に穴を開けるようにして、(パスタを作る時のように)そこにオリーブオイル、ワイン、ベーキングパウダー、レモンの皮、砂糖、砕いたチョコ、入れます。それを台の上で一気に混ぜてこねて生地を作ります。 まとまらない時は少しオリーブオイルをたします。
3. それを棒状にし端から少しずつ切ってひも状にし、先と先をつないで輪にします。 そしてお皿にグラニュー糖を広げ片側だけ付けます。
4. それを180度のオーブンで20分から30分(これもオーブンによります)焼く。
焼いている時はワインの臭いがすごくするのだけど、焼きあがると全くにおいません。 ドルチェ用の甘いワインを使ったり、高級ワインを使うと出来上がってもワインの風味が残るらしいけど今回は料理用ワインを使ったのでした(笑)。
こうやって、憂鬱な授業のことは忘れてドルチェを楽しんだのでした。 暖かい部屋で甘いドルチェを食べてると幸せな気持ちになるのはなんでなんだろう。 授業のことはどうでもよくなった。(え?どうでもよくなっていいんだっけ? 笑)